ゴルフ会員権関連コラム

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2024/12/04

ゴルフ会員権を永久債に転換するとどうなる?償還との違いを解説

ゴルフ会員権を永久債に転換するとどうなる?償還との違いを解説

ゴルフ会員権を所有している方や購入を検討している方の中には「永久債」という言葉を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。

 

永久債とは、ゴルフ場が解散するまで返還が行われない特別な会員権のことです。

 

従来の入会預託金制度とは異なる特徴を持ち、特に経営難に直面しているゴルフ場で採用されることが増えています。

 

本記事では、ゴルフ会員権を永久債に転換するとどのような影響があるのか、償還制度との違いについて解説します。

永久債とは

通常の入会預託金制度とは異なり、永久債には特有のルールと仕組みがあります。

 

ここでは、永久債の基本的な定義や償還制度との違い、メリットとデメリットについて詳しく見ていきます。

永久債の定義

永久債とは、ゴルフ場が解散または清算する時点でのみ返還が行われる債権のことを指します。

 

このため、ゴルフ場が健全に運営されている間は、会員は入会預託金の返還を請求することができません。

 

永久債に転換された会員権は、会員が自らの意思で手放さない限り、そのままゴルフ場の経営が続く限り保持されます。

償還との違い

一般的なゴルフ会員権の入会預託金制度では、一定の期間が経過した後に、会員がゴルフ場に対して入会預託金の返還を請求することが可能です。

 

しかし、永久債の場合、この返還請求権はゴルフ場が解散するまで発生しません。

 

例えば、償還期間が10年のゴルフ会員権では、10年後に入会預託金の返還を請求できますが、永久債ではそのような時期がありません。

 

この違いにより、永久債は会員にとっての資産価値を保つものの、流動性が低いという特徴があります。

永久債化のメリットとデメリット

永久債化のメリットは、ゴルフ場の経営が安定することで、会員が安心してプレーを続けられる点です。

 

永久債化が成功したゴルフ場では、会員権の市場価格が上昇した事例もあります。

 

さらに、会員が株主としての権利を持つわけではないため、ゴルフ場の経営者がリーダーシップを持ち続けられる点もメリットの一つです。

 

一方でデメリットとしては、会員が入会預託金の返還を自由に請求できないことが挙げられます。

 

万が一、ゴルフ場が経営破綻した場合、会員権が紙くず同然になるリスクも考えられます。

 

また、永久債化に同意しない会員が多い場合、法的手続きを取らざるを得ないケースも存在します。

永久債化に関するQ&A

永久債化に関するよくある質問に対して分かりやすくお答えします。

Q:永久債とは具体的に何ですか?

永久債とは、ゴルフ場が解散または清算する時点で初めて返還が行われる債権です。通常の入会預託金制度とは異なり、ゴルフ場が存続している限り、会員は入会預託金の返還を受けることができません。この方式では、ゴルフ場が健全に運営されている限り、返還請求は行えませんが、その分、ゴルフ場の経営を安定させることが可能です。

 

Q:永久債に転換しても、ゴルフ場を利用する権利は維持されますか?

はい。永久債に転換した場合でも、会員としてのプレー権は今までどおり維持されます。むしろ、ゴルフ場の経営が安定することで、プレー環境やサービスの質が向上する可能性があります。永久債は会員の利益を守るための措置であり、ゴルフ場の存続が会員にとっての最大の利益となります。

 

Q:永久債に転換したゴルフ会員権は、売買が可能ですか?

はい。永久債に転換した後でも、会員権を市場で売買することは可能です。市場での価値はゴルフ場の経営状況に依存しますが、永久債化後に市場価格が上昇したケースも見られます。ただし、ゴルフ場が経営破綻した場合、会員権の価値が大幅に下がる可能性があるため、売買を検討する際には経営状況をよく確認することが重要です。

 

Q:永久債と法的手続きの違いは何ですか?

永久債は、会員権を持ち続けることでゴルフ場の経営を支える手段ですが、民事再生や破産などの法的手続きでは、会員の権利が大きく制限される可能性があります。民事再生手続きが取られた場合、会員権が無価値になるリスクもあります。法的手続きは、ゴルフ場が深刻な経営難に陥った場合の最終手段であり、会員にとっては厳しい選択を迫られることになります。

 

Q:永久債化への同意が得られない場合はどうなりますか?

会員全員の同意が得られない場合、ゴルフ場は法的整理に移行せざるを得ない可能性があります。民事再生は次善の策とされていますが、ゴルフ場の運営に大きな影響を及ぼす可能性があるため、会員の協力が非常に重要です。永久債化に同意することで、ゴルフ場の経営が安定し、会員としての権利が守られる可能性が高まります。

 

会員としての最適な選択とは

永久債に転換するかどうかは、ゴルフ会員として非常に重要な判断となります。

 

この決断は、会員権の価値を守り、今後もゴルフを楽しむために、慎重に検討する必要があります。

 

永久債への転換を受け入れるかどうかは、個々の会員の経済状況やゴルフ場との関わり方にも影響します。

 

例えば、今後も長期にわたってそのゴルフ場を利用する予定がある場合、永久債に転換することはメリットがあるかもしれません。

 

しかし、近い将来に入会預託金の返還を求める可能性がある場合は、慎重な判断が必要です。

 

会員としての最適な選択をするためには、ゴルフ場の経営状況、将来の見通し、そして自身の利用計画や経済状況を総合的に考慮することが重要でしょう。

まとめ

今回の記事では、永久債の基本的な仕組みや、具体的な事例、法的手続きとの比較などを詳しく解説しました。

 

ゴルフ会員権の価値や利用条件をしっかり理解した上で、最適な選択をするための参考にしていただければ幸いです。

 

会員としての権利と利益を守るためにも、今後の経営状況やゴルフ場の将来性を注視し、賢明な判断を行いましょう。

株式会社東都ジャパン 代表取締役社長 杉浦 伸二

【著者・監修者情報】
株式会社東都ジャパン 代表取締役社長 杉浦 伸二

所属

出身大学

明治大学 卒業

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日本全国のゴルフ場はで約2,200コースあり、その内90%は会員制のゴルフ場であります。その会員権総数は約300万枚であります。1年間の会員の移動(名義書換)は会員権総数の4~5%の12~15万枚であり、この会員権の売買を我々会員権業者が取り扱っております。会員権を売りたい方と買いたい方の橋渡し役としての使命を担い、お客様1人1人のニーズに合った情報を迅速且つ正確に収集、提供しお客様のお役に立てる様、日々努力しております。